わが家には、古い鉄瓶が3個あります。 3個のうち2個の急須は、これまでにも時々使っていましたが 写真のやや大きいめサイズは、昔は座敷にあった茶箪笥の、 そしてつい最近まではカップボードのこやしとなっていました。 リフォームしてからわが家の調理熱源がIHとなって以来、 わが家にはお薬缶がありませんでした。 紅茶を淹れたり自分でドリップしたコーヒーを飲むときはいつもミルクパン使用(笑) IH対応のお薬缶かドリップポットを買おうかなぁと、長い間ずいぶんと探してきましたが なかなかコレというのに出会えず(>_<) そんなある日のこと、カップボードのいちばん奥に、まったく使われることなく ででーんと鎮座している南部鉄瓶にふと目がとまり、これって使えるのかしら? と、おもむろに棚から取り出しました。 蓋を持ちあげてみると鉄瓶の中に、ほんのり黄ばんだ説明書が入っていました。 〝使い始めは強火で2~3度お湯を沸かして、そのお湯ですすいでからお使いください〟 とりあえず、いつでも使えるようにお湯をチンチンと3回沸かしておきました。 そして鉄瓶で沸かしたお湯で、まずコーヒーを淹れて飲んでみました。 う~ん、やっぱりひと味違う。 月並みな言い方ですが〝まろやか〟でした。 この鉄瓶は、昔祖母の知人の岩手県に嫁がれた娘さんが送ってくださったものだそうです。 両親いわく、頂いてからおそらく30年は経過しているであろうと・・・(@@;) 今も昔も変わらぬ日本の伝統技術、あっぱれです!
by noamenoniji
| 2012-02-29 00:56
| 暮らしの道具
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